レイキャビクにてオーロラ

朝の7時ごろに定刻どおりレイキャビクの空港に到着。まだ真っ暗。通関を済ませてバスの切符を買って外に出た頃にうっすらと日が差してきた。極地に近い当地は日の出の時間がまだ遅くて明るくなるのが8時過ぎなのだ。空港から街まで30〜40分くらい。天気は小雪が舞っている。

ホテル着9時ごろ。アーリー・チェックインが出来たのでシャワー、仮眠。12時半ごろに起きたら外はすっかり晴天になっていた。

1時半ごろホテルを出て街の散歩。海沿いに設置された散歩道を4キロほど歩く。

途中でバイキングの船をモダナイズしたのだと思しきスカルプチャーを発見。なかなかセンスがよい。
散歩の目的地はAVISのレンタカー・オフィス。そこで予約しておいた車をピックアップする。ヒュンデイの車で典型的な欧州を走っている小型の車。小さいけれど5速のフロアシフトでそれなりにパワーがある。

一旦ホテルに戻り車をパークして再び徒歩で夕食に出かける。ホテルのフロントで聞いたヴェジタリアン・レストラン。Frommers(旅行書)に出ていて行こうと思っていたのと奇しくも同じ場所だった。


超物価高でレストランも極めて値段の高いアイスランドだが、カフェテリア方式のその店では2千円くらいで食事できた。好きな5品を選ぶ。野菜と豆のパテ、ポテトと野菜のペースト、キャベツとターンニップの煮物、野菜ラザニア、ハマスのブリットーを選択。玄米とトマトソースが付く。パンは雑穀ブレッドで非常に美味。

Á Næstu Grösum
Laugavegur 20b
Tel: 552-8410
Hour: Mon-Sat 11:30am-10pm; Sun 5-10pm
www.anaestugrosum.is

食事を終えて外に出たら雨になった。濡れながらホテルに戻り、本日の写真をダウンロードして見る。今晩はオーロラは無理かなあと思いながらのんびり。

21時近くになり外を見たら雨はすっかりあがり雲も切れ目が出て星空がのぞいている。これはオーロラ見物に出かけない手は無い。

支度をしてホテルから歩いて海辺に出る。海岸沿いに歩き「ベスト・スポット」をさがす。ベスト・スポットの条件は、周囲に明かりが無く暗い事、北の空が良く見える事。30分くらい歩き町の明かりがあまり無い桟橋に到達。北西の空をみると緑色にぼんやり光り始めた場所があるではないか。それがみるみる明るさを増して形をかえる。

「オーロラだ!」 

次に少し北側の空に光る緑色のカーテンのドレープが折り返すように動く。神秘的にすら見える天文現象。数分後に別の場所で縦に長い緑色の光の束がすーっと出てすーっと消えた。曇り空に開いた雲の「窓」からの観測となったので、全天を覆い尽くすような大型のオーロラという訳にはいかないが、イメージで描いていたとおりの光と動き。アクティビティーがすこし静かになったので、場所を変えて更に暗い場所に移動。30分ほど待つと北の空に横に長く光る緑色の帯が出現。この帯はあまり形を変えず、そのかわり、長めの時間、空に光っていた。次第に色が薄くなり気づいたら消えていた。23:30ごろに撤収。一部凍った道を歩いてホテルに戻る。3泊という限られた夜の数でオーロラが見えるかどうか心配だったが、思ったとおりちゃんとわたしの前に姿を現してくれた。満足の夜。

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今日の食事:

  • 朝: マルチグレイン・ブレッド、水
  • 昼: マルチグレイン・ブレッド、チョコレート、コーヒー
  • 夜: ベジタリアン・レストラン5品プレート、水

00:18 3/4/2009