本日はNYの226事件の27周年。随分たったものだ。
27年前のこの日、NYは雪だった。
ワールド・トレード・センター(以下"WTC")では地下駐車場に駐車してあった車に仕掛けてあった強力な爆弾が爆発してツインタワーを揺らし、隣のホテルを破壊した。
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ちょうどランチタイムで、わたしはデリバリーの弁当を食べようとパッケージを開けたところにどーんという音と大きな揺れ。オフィスは88階なので強風などではゆらーりと揺れることもあるが、こういった音と揺れは初めて。何事かと思ったら間も無く、ドアの下から白い煙が入って来た。階下で火災が起きていることがわかった。
いつも物静かなシニアマネジメントのNさんが、「Evacuate now!(すぐに避難!)」とオフィス内を回りながら言う。取り敢えずクリティカルなデータを持ちコートを着て避難開始。
避難といっても何しろオフィスは88階なので簡単ではない。非常階段を静かに降りていく。映画では、こういう状況では必ずパニックになる人や我先に逃げる人とかがいるけれど、現実社会ではそういうことは全くなくて、みんな落ち着き秩序をもって行動。非常階段はどんどん煙が充満して来て呼吸が嫌な感じ。
「自分は死ぬのだな」
という感覚は初めてだったので興味深かった。
混んだ非常階段は真っ暗なので将棋倒しが発生しないように注意深くゆっくり降りるため随分時間を要した。
20階まで降りたところで、階段を上がって来た消防士たちと出会い、下界とつながったようで嬉しくなった。死なないのだ、と思ったのだ。
約2時間で地上に到達。生きていてよかった。外気が旨い!
WTCから避難してきた人々と顔を見合す。みんな顔が煤だらけ。
雪のなか、徒歩10分ほどのバックアップセンターへ向かい今後の打ち合わせをしてその日は帰宅。
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この後、しばらくはWTCには入れなくなったので某大手投資銀行が使わせてくれた臨時オフィスでオペレーションを続行したのも今は思い出となった。
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真っ暗で息苦しい階段を下りながら死を認識した瞬間から人生観が変わった。それまでの欲しいモノを買ってモノ大好きな資本主義の申し子のような生活スタイルから一変、物欲が消滅してミニマリストとなったのだった。
物欲に支配された人生ではなくて、モノに囚われない自由な人生を送っている。
Health Data:
- Fitness: 4,715 steps, 2.6 km, 9 floors, Pushups 40、Dumbbells Curl 100, Press 40
- Body: Weight 44.8 kg, Body Fat 20.2 %、BMI 18.06
- Vitals 112/67/68