スカイダイビング

かねてから興味のあったスカイダイビングを実現。
よく晴れた土曜日、マンハッタンから車で約90分、New Paltzにある The Ranchでジャンプ。
20人くらい乗れる小型機に乗り、高度13,500フィート(約4.1km)まで上昇する。機内は緊張でひきつっている人、高まる期待で笑みの人(わたし)、雑談しているのは何回もジャンプ経験のある慣れている人、などいろいろ。
約10分から15分で高度13,500フィートに到達。そこからジャンプ! 飛行機はスカイダイビング用なのでわき腹部分が大きく開いていて、そこから空に飛び出す。まず一組目がジャンプ。何回もジャンプしている友達で4名が一緒に飛び出した。次はわたし。ジャンプの瞬間は怖いのではないだろうか、と事前には思っていたのだが、恐怖感はゼロ、それより、「早く空に行きたい」という強い思いで一杯になった。一緒にジャンプするインストラクターと共にジャンプ! ジャンプというより飛行機から空へ滑り出たという感覚。風圧、そして、地上4キロの空に居るわたし。周りには何もなくて何と言う開放的な自由感! 眼下は雲で地平線は丸くて宇宙遊泳をしているみたい。浮揚感(あたりまえ)と幸福感で頬は緩みっぱなし。
飛行機からジャンプして最初の1分間は「フリー・フォール」(自由落下)といい、パラシュートを開けないで落下する。落下速度は時速200km(120マイル)。これは重力加速度(9.8m/s2)と空気抵抗のつりあった速度。頭を下にして落下するようにすると時速300kmまでスピードアップが出来るらしいが、普通は両手を広げて適度な空気抵抗をつけて200km/hで落下する。強烈なアドレナリン・ラッシュ。幸福感に包まれる。
フリーフォール中は高速落下している自分との比較対象物が近くに無いので風圧は感じてもスピード感はほとんど無く、強い風が吹いている空に浮かんでいる感じだが、実際は高速落下している事を知っている訳で、モーターの助けもなく時速200kmなんて勿論生まれて初体験で興奮する。
約2.3キロ降下、地上1800m(6000フィート)に達したところでRipcord(リップコード:(丸いゴルフボールのようなつまみのついたコード)を引っ張って、パラシュートを開く。時速200キロから急制動をかけたので、全身が(ハーネスで)引っ張られるような感じで「おおぉー」と思わず声が出る。
パラシュートを開いた後は、ふわふわと、5〜7分かけてのーんびりと落下。高度も下がってきたので景色も良く見えて、ハドソン川、山、少し紅葉がはじまっている木々などを眺める。パラシュートには左右に舵取りをするためのロープが下がっていて右をひっぱると右に旋回、左を引っ張ると左に旋回する。方向を調整しつつ出発地点の広い草むらを目指す。どんどん地上が迫ってくる。楽しい空の旅もそろそろ終わり。トグル(舵取り用の紐の取っ手)を両方一気に腰まで引っ張りflare(フレア:“ブレーキ”をかけ)、降下速度をぐっと遅くして着地。
Awesome!! (超たのしかったぁー!)」