バンド「クイーン」の結成から1985年Live Aidコンサートでのパフォーマンスまでを、フレディー・マーキュリーに焦点をあてて描いた伝記映画。
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子供の頃からアマチュア・ロックバンドで歌ったりしていたフレディーは、ロンドンのクラブでパフォーマンスしていた学生バンド「スマイル」にヴォーカルの空きが出たことを知り自己を売り込みメンバーとなる。
それまではローカル・バーでのギグがせいぜいだった冴えないバンドだった彼らは、フレディーが加入してからは、彼の卓越した歌唱力、ソング・ライティングのスキルによりバンドはどんどん成功をおさめる。
あっという間にレコード・デビュー、米国コンサート、さらに全世界的なツアー。
しかし、バンドに喧嘩はつきもの。バンドの制約なしに、もっと自分の自由にやりたいと思ったフレディーはCBSからオファーのあったソロ活動契約にサインした。Queenを辞めるという訳ではないつもりだったが、ソロ契約をしたことからバンド仲間はフレディーと仲違いしてしまう。その頃からゲイに目覚めたフレディーは毎晩のようにクラブ通いをしては愛人を漁るといった生活をするようになっていた。
体調不良をおぼえたフレディーはドクターに診てもらいHIV ポジティブという検査結果を知る。当時は良い薬がまだ開発されておらず、AIDSということは残りの人生が長くないことを意味するのだと認識したフレディーだった。
また、ソロでは2枚のアルバムをリリースする契約なのだが、曲作りに苦戦していた。彼には仲間であるバンドが必要だったと悟る。そこでバンドに頼み、4人での活動が再開され、ボブ・ゲルドフがプロデュースしたLive Aidコンサート(アフリカ飢餓救済チャリティー・コンサート)で劇的なパフォーマンスを行った。
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音源については、最後20分間の Live Aidのライブ場面では全てQueenの本当の演奏の音源を使用。それ以外の場面の音楽シーンでは、主にカナダの歌手Mark Martel、一部Rami Malek、また未公開だったQueenのテープなどもミックスされているとのこと。
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レミ・マレックによるフレディーはまるで、彼が生き返ったかと思わせるほど。俳優がフレディーを演じているのではなくてフレディーになっていた。
フレディーの大きく出っ張った特徴的な歯は、付け歯で再現、フレディーの演劇的なステージでの動きも再現し、映画スクリーンの前の視聴者をクイーンの時代と世界に引き込む。
ロックスターの伝記映画以上の作品に仕上がっている。Well done!
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おまけ Information
映画が始まる前の「20世紀フォックス」のロゴで流れる音楽が、いつものオーケストレーションではなくて、Queen風なサウンド。これはブライアン・メイのアイディアとのこと。
Health Data:
- Fitness: 6,360 steps, 3.7 km, 3 floors, Spin 0 min
- Body: Weight 45.1 kg, Body Fat 20.9 %、BMI 18.19。