トロント(1)

金曜日の夜行バス(20:45発)でトロントへ。バス料金は片道なんと1ドル(約100円)。大手バス会社グレイハウンドがNY−トロント路線を新たに始めて、そのキャンペーンのための特別料金。前の座席との間隔が広いゆったりとした椅子、WiFi完備、映画も上映され、各座席には電源のコンセント(PCの電源用と思料)とラジオや映画の音声のためのヘッドフォン・ジャック、という設備つきの豪華バス。約9時間でトロントに到着という予定。
バスの中では殆ど寝ていたのだが、明け方、国境を越えるときは全員が一旦バスから降りてカナダのパスポート・コントロール・オフィスに行かなければならず、その時はぼんやりと起きてゾンビのように歩いてパスポートを見せる。天気はまるで滝のような超土砂降りだが、車寄せは屋根があるので濡れずに済んだ。
6:10AM、トロント着。予約してあるホテルまで徒歩15分くらい。人気の無い早朝の街を歩くというのは滅多にない体験なので興味深い。小雨。早いけれどチェックイン可能か聞いてみると部屋にjは入れるという。ラッキー。歯を磨き顔やを洗って仮眠。3時間。

10時ごろから街に繰り出す。まず近所をうろつく。ランチはインターナショナル・フード・マーケットでファラッフェルとアップル・シュトルゥーデル。どちらもたいしたことないが、不味くは無かった。
前回訪問は7ヶ月前の去年の10月だが、その時は主にスケートだったので市内をあまり見ていないので、初めての街のような気がする。あちこち歩き回りその土地の雰囲気を肌で感じるのがたのしい。
午後は街の北部から散策スタート。Queens Parkからトロント大学に抜ける。木々が茂る広い緑地に堅牢な石造りの建造物が並ぶ。
続いて南下しミッドタウンを歩く。続いて西に方向を変える。ケンジントン地区はまるで1960年代にタイムスリップしたような感覚を得るところで、すなわちカラフルなフラワー・チルドレン調の装飾を施した建物の店が軒を連ね、そこに長髪&ヒゲのヒッピー風がギターを弾きながら歌を歌っていたりするのだ。ヒッピー風はかつて60年代に若いヒッピーだったと思われるような年代(つまり年配のヒッピー)。
トロントは中国人の人口がとても多いとの事でチャイナタウンも広い。安い青果などが売られているのはNYの中華街とおなじ。
ディナーはリトル・イタリーにて。トロントのリトル・イタリーは40年前にこの地域で始めて路上に椅子とテーブルを出して外で食べるということが許可された場所なのだそうだ。NYのリトルイタリーのような密集さはなくて大きな通りにゆったりと店が並ぶ。さすが広い国カナダだけある。ペンネ・アッラビアータとマッシュルーム・ピッツアを半分ずつ食す。

食後はホテルに向って歩くが、途中で新市庁舎を見物。近代的なガラスを多用したツインタワーで間にUFOのような円形のユニットがありデザイン的センスが優れている。
天気は曇り、時々雨、たまに大雨、というものだったが、大雨の時はつねに適当に雨宿りできる環境にあり、10分から20分で止むので実質的には雨に濡れたということはなかった。
カナダは陸続きなこともあるし、それに、お金は米ドルがそのまま通用するし(おつりはカナダ$になるが)、トロントは言葉は英語だし、といつもの日常と変わらないので外国に来た気があまりしない。しかし、どこをみてもUSAよりきれいで秩序があり、そういう意味では明らかに違う国なのである。
犬を連れた人が多いが、犬と人間の関係もとっても良くて、かなり理想的とみた。 

今日の食事:

  • 朝: グラノラ・バー、コーヒー
  • 昼: ファラフェル、アップル・シュトルードル、アイスクリーム、水
  • 夜: ペンネ・アッラビアータ、マッシュルーム・ピッツア、水