年末年始は恒例の自宅で映画マラソン。
『1917 命をかけた伝令』(1917)
1917年4月6日。連隊が集結し敵の領土の奥深くでドイツ軍攻撃の準備を行っていた。しかし、それは敵の罠だとわかったことから、アタック中止を前線に伝えるために2人の若い英国兵士が伝令として派遣され時間との戦いがはじまる。1,600人の兵士が致命的な罠に向かって進むのを阻止するメッセージを無事伝えることはできるのか。
まるで最初から最後までワンショットで撮ったようにみえるような撮影方法が用いられていて、映画を見る方も戦線にいるような錯覚に陥る。
(2020 USA, UK)
『エジソンズ・ゲーム』 (The Current War)
19世紀のアメリカ。それまでのロウソクなど火の明かりに代えて電気をひいて照明を灯すシステムが誕生しようとしていた。電気の供給システムについて直流システムのエジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)か、テスラ(Nicholas Hoult)の協力で実用化となった交流システムのウエスティングハウス(Michael Shannon)か、両者の間で繰り広げられた電流(Current)戦争。
出演者は一流だが、カメラや編集が良く無い。それでも革命が起きる時の話は面白かった。ハンディカムを多用し画面が揺れるのは好きでない。
(2017 USA)
『メッセージ』(Arrival)
ある日、地球に 12の巨大な 宇宙船が降り立った。米国の言語学者の主人公ルイーズ(Amy Adams)は軍隊と協力して異星からきた生命体と通信し何を伝えたいのかとコンタクトを試みる・・・
コミュニケーションと時間ループがテーマ、やや哲学がかったSF。
非常によくできた秀作。
(2016 USA)
『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』 (A Rainy Day in NY)
ウディー・アレンの2019年映画。ペンシルベニア州の名門ヤードレー大学に通うアシュレー(エル・ファニング)は学校の課題で著名な映画監督のインタビューをすることになった。場所はマンハッタン。ボーイフレンドで同じ大学に通うギャッツビー(ティモシー・シャラメ)は生まれも育ちもマンハッタンなので、2人でロマンチックな週末を過ごそうと計画、セントラルパーク添いのホテルを予約する。ところが次々と予測してない出来事が起きて雨のニューヨークで2人のすれ違いが始まる・・・
アレンらしい作りの映画。マシンガンのように繰り出すセリフ、美しい画面。
舞台がマンハッタンなので知っているところばかりで、まるで知っている人たちの話でも見ているような、妙に馴染みのあるものだった。
(2019 USA)
『バリー・シール』(American Made)
TWAのパイロットだったバリー・シール(トム・クルーズ)はCIAに雇われ小型機で中南米を低空偵察飛行して麻薬組織の写真をとる仕事をしていたが、麻薬や武器の運び屋をやるようになり、使えないほどの大金を入手する。実在の人物の話をもとにした映画。
トム・クルーズは好きな俳優ではないのだけれど、これは“オレ様”感がなくてそれなりに楽しめた。
(2017USA)
『エクス・マキナ』 (Ex Machina)
大手検索エンジン会社の若いプログラマーであるケレイブは、社内抽選により社長の自宅に招かれる。そこで高度なヒューマノイドA.I.の人間の資質を評価する画期的な実験に参加するというミッションを与えられる。ヒューマノイド・エヴァとチューリング・テストをしていくうちにケレイブはエヴァに好意を抱くようになる・・・
美しく斬新なヴィジュアルが印象的。SF心理スリラー。
(2014 UK)