映画『JM』



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閏年で4年に1回しかない2月29日だというのに、予定されていた「閏年食事会」は不要不急ではない集まりということで中止に。がっかり。でも、電車でしか行けない場所だったので、電車に乗らずに済んだのでほっとしたような気分も。

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映画 『JM』 鑑賞。

ウィリアム・ギブソンの短編小説「記憶屋ジョニー(Johnny Mnemonic ジョニー・ナモーニック)」を映画化した1995年の近未来サイバー・パンク・アクション作品。

 

駄作との評判が高い映画だが、これがどうして、かなり面白かったのだ。



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2021年1月。
全世界が巨大なインターネットで接続されており、人口のほぼ半数が NAS(Nerve Attenuation Syndrome:神経衰弱症候群)という電磁波により引き起こされる障害に苦しんでいるという時代。


頭の中に埋め込まれたデータ・ストレージにデータを格納して運ぶデータ・クーリエのジョニー(キアヌ・リーブス)は、インプラントされた記憶装置の容量が160GBのところ320GBのデータを運ぶことを引き受ける。というのもギャラが良かったことと、これで最後にしたかったから。しかしパッケージのオーバーロードは48時間以内にデータを取り出さないと死ぬという危険がある。オーバーロードで死ぬか、追っ手のヤクザに殺されるかのどちらかが起きる前にデータを届けなければならない。

Full Review → Johnny Mnemonic @「Movie Time!」 (別サイトの映画専用ページ)

 

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「未来」のディストピアの表現は、「ブレード・ランナー」かと見まごう。

映画が作られた時は25年先の「未来」を舞台にしていたのだが、なんと舞台の2021年は来年に迫り、つまり映画を観ている我々は未来に追いつきつつある。


自身がコンピュータに入り込みハック作業をするところや、ハイテック機器類はローテックなルッキングだったり、は「マトリックス」を彷彿とさせるが、マトリックが作られたのは本作品の4年後。


前述したように、一般的には評判がよくなかった作品だが、その理由としては、リーブスの「wooden acting」によるところが大きく、演技派による主演の映画を求める人には確かに向かないものの、リーブスならではの存在感(むしろ「非存在感」というべきか)がこのサイバー・パンク・アクション・スリラーを魅力的にしている。


つまり、大いに過小評価されている作品なのだけれど、実は、これは「ブレードランナー」から「マトリックス」へのSF映画トランジションに大きな役割を担っている。

1999年のSF金字塔作品となったマトリックスのプロトタイプのように見えてしまう。マトリックス製作に於いてはウォシャウスキーきょうだいもキアヌ・リーブスも本作品に多大な影響を受けていたことは疑う余地もない。この映画なくして 「マトリックス」は存在しなかったと思う。

この映画は、低予算ゆえにVFXが非常にチープだが、作品自体は実はかなり良いのであった。
 

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観たのはAmazon.com のストリーミングでUSA版。

別に日本版というのがあるそうで、こちらは日本でのみ公開されたとのことで、USA版より10分ほど長く、監督が一番イメージしていたものに近いのだという。観てみたいものだが、Amazon.comでは日本版は提供されておらず、また、Amazon.jpでは本作品はストリーミングされていない。

  

 


 

Health Data: (02/29/20)

  • Fitness: 8,358 steps, 4.5 km, 4 floors, Crunch 40, Dumbbells Curl 100, Kickback 60
  • Body: Weight 44.9 kg, Body Fat 20.1 %、BMI 18.10
  • Vitals 102/71/69