合成皮革製品劣化の傾向と対策


 

シューズクローゼット内の点検を行い、サンダル1足が廃棄対象と認定された。理由は経年劣化。

 

 

そして、もう一足、合成皮革の劣化の開始が認められたペアがある。

 

ティンバーランドの5アイレット全天候型ブーツ。

 

本革製であるが、ブーツの一番上の足首にあたる部分だけ合成皮革(PUレザー)が使用されていて、そこの内側がベタベタし始めている。このペアは唯一の大雪の日対応のフットウエアなので安易に捨てることは出来ない。また、ティンバーランド社はこのデザインのブーツはヌーバックのみとしてしまったのでスムース・レザーが好みのわたしは買替えも出来ない。

まだ劣化は初期なので使用に耐えると思われ、今年の冬はこのまま履く予定。

 

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実は、ティンバーランドはもう一足持っていて、そちらは4アイレットなので短め。 何年も前に経年劣化で上の部分がボロボロになったのだが、セルフ・リペアを施し、以降も普通に履いている。

  

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写真で白っぽく見える部分は、当初は黒革と同じに見えた黒い合成皮革(PUレザー)だったのだが、経年劣化でベタベタのボロボロになった。しかし、とても足に合うので捨てるにしのびなく、強い粘着テープでベタベタ部分を丹念に剥離したのだ。

一見グレイのフェルト風で、普通に使える。このブーツは4アイレットなので大雪の日に公園の芝生を駆け回るには長さが足りない。

よって、あらたにベタベタになった5アイレットのブーツも、もうすこし劣化が進んだらベタベタを剥離する方向。

 

それにしても、合成皮革はベタベタになってしまうのだろうか。

合成皮革の性質、そして、もっとがっかりしないで長く使える方法はあるのだろうか、調べてみた。

 

 


合成皮革の劣化の原因と対策


 


そもそも、なぜ、このように劣化しやすい材質を用いるのか、また、劣化の原因と防ぐ手立てなどを調べてみた。


合成皮革の種類と使う理由

合成皮革はPVCレザーとPUレザーの2種類がある。前者はポリ塩化ビニール樹脂を、後者はポリウレタン樹脂を素材としたもの。

どちらも安価で形成が容易いことから多く用いられている。
また、本革の製品でも部分的に合皮が使われることも多い。合皮は柔らかいので、例えば靴の足首にあたるクッション部分とか、しょっちゅう曲げることの多いベルト部分とか。しかし、本革に比べ合成皮革は耐久性には劣性が認められるため、所有者にとっては嬉しくないサプライズに遭遇することが少なくない。

合成皮革の製品を久しぶりに出して見たら、ベタベタしていたり、ひび割れてボロボロ剥がれたり、分解してしまったりということがあり、がっかりするのだ。

 

合成皮革がベタベタになる原因

原因は加水分解。特にPUレザー(ポリウレタン樹脂を素材とした合成皮革)で起こりやすい化学反応で、水に反応して分解生成物が作られてしまうこと。風通しの悪いところに長期間保存していると起こりやすい。


合成皮革を長持ちさせるには


汚れたままにせず、汚れはきれいにして風通しのよいところに保管する。
また、長い間しまったままにせず、たまに出して使うのは有用。使うことで程よい風通しとなるから。

わたしの場合、サンダルは箱に入れたまま5年以上そのままだったので、劣化の最高の条件が揃ってたと思われる。
Timberlandは、箱に入れてないし、時々(といっても冬のみ)使用していたが、それでも劣化は起きた。寿命なのか?


合成皮革の寿命


合成皮革は手入れをよくしたとしても寿命は5年程度という見解が多い。
わたしのように一つのものを長く使う人には向かない素材なのかもしれない。

 

 



Health Data:

  • Fitness: 4,045 steps, 2.4 km, 0 floors, Pushups 40、Crunches 40
  • Body: Weight 47.1 kg, Body Fat 21.6 %、BMI 18.10
  • Vitals 116/71/65