シン・ゴジラ

久々の日本のゴジラ映画。
従来のゴジラ映画のようにゴジラが暴れると逃げまどう人々の中には必ずゴジラを指差して初めて見る怪獣に対して「ゴジラだっ」というシーンは無い。むしろ、暴れるゴジラをスマフォで撮影する人々がいたり、政府の情報収集より民間のSNSに投稿された映像の方が素早かったり、と妙にリアリスティック。

ストーリーは東京湾に現れて東京に上陸して都内を暴れたりするゴジラを退治するものだが、所謂怪獣映画とは一線を画している。
映画は、危機管理を行う政府官僚を描いたもの。ただし、素早く正しい決断をして揺るぎない自信にみちたリーダーシップで未確認生物と戦い国を救うといったヒーロー(またはヒロイン)は出てこない。責任を回避したりなすりつけたりの日本の政治環境がよく描かれてた感じ。
アクションシーンはハリウッド映画になれていると非常に地味に感じるが現実のタタカイとはこんなものかもしれない。