『ヒューゴの不思議な発明』(Hugo)

舞台は1930年台のパリ。駅構内の時計台に住んでいたヒューゴはぜんまい仕掛けのからくり人形を父親と直すことに注力していた。そんなある日、博物館勤務の父親が博物館の火事で死亡、ヒューゴーは孤児となってしまったが、しかしそのまま時計台に住み、時計のねじを巻き、からくり人形の修理をしてすごしていた。人形の修理はだいぶ進んだが、最後にハート型のカギが必要なことがわかった。ちょうどその時にヒューゴはハート型のカギのペンダントをした少女イサベルと偶然に出会い、人形を動かすことに成功する。その人形は手にペンを持ち、ある画を描いた。それは月面にロケットがささっているという画で実は「映画の父」として知られるジョルジュ・メリエスの映画のひとつ(注:「A trip to the moon」)の画面であった。こうしてヒューゴーと少女はからくり人形に秘められた秘密からジョルジュ・メリエスの謎をさぐっていく・・・
2011年 USA映画
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時計台に住む子供が主人公、映像のきれいなファンタジー物、今年のオスカーでもっとも多くの部門にノミネートされた、といった予備知識のみで観た。劇場で3Dで観る事を前提につくられた映画らしいが、わたしはDVDで自宅の32"画面。よって、映像の堪能というよりストーリーにフォーカスがあてやすかったかもしれない。
御伽噺のようなファンタジーだと想像していたが、そうではなく映画愛を描いたヒューマン・ドラマで、ファンタジー版の『ニュー・シネマ・パラダイス』だというのがわたしの感想。