ハリケーン・アイリーン


ニューヨークはハリケーンが通ることはめったにない。今回上陸が予想されているアイリーンは非常に勢力の強いものとのことでブルームバーグ市長はさまざまな事前準備をおこなった。すなわち、上陸が予想されている土曜日の深夜〜日曜日の朝に先駆けて、土曜日の昼をもってNY市の地下鉄とバスを全部止め、また、市民に災害に備えるよう準備を呼びかけた。
その甲斐があってか、土曜日の午後になると街は外を歩いている人もまばらな状態になった。もっとも、公共交通がストップしてしまったのだから、多くの人はさっさと帰宅したのだろうが。
映画館も土曜の昼くらいから閉めるところが出てきて午後にはほぼすべてがクローズ。レストランも他の小売店も閉めているところが多い。洪水にそなえてドアの下に土嚢を並べている店もみかけた。
さらに、セントラル・パークまでがクローズ。強風で木が倒れたりするので危険だというのが理由でうなずけるのだが、しかし、今までの悪天候の際などは公園に入るのは自己判断に委ねられていて、公園自体がクローズということはなかったように思う。こういうのは初めて見た。
さて、実際のところ、ハリケーンはNY市以外に米国東部もかなりの被害を及ぼしたのだが、どういうわけかNY市は強風もほとんどなく、ちょっと多めに雨が降ったという程度だったのだ。