とげ

家のなかではほんとうは素足であるきたい。足が暑がりなのでマーブルや板の床をじかに触れてひんやりとしたいのである。だからラグ(カーぺティング)は一切していない。しかし、我が家の床はあまり良いコンディションではなくて、素足であるくと足の裏に刺(とげ)が刺さることがある。だから、大抵はハウス・シューズかスリッパーズを履いている。ソックスだけの時もあるがこれは実は危険。

零時になったので寝ようとベッドルームに向かう途中で足の裏にちくりとした痛み。
あーあ、やっちゃったよ。
この時は暑かったので薄いソックスのみを履いていたのだが、当然のことながら十分な保護の役目は果たしていなかったという事である。

ソックスを脱ぎ足の裏の点検を行う。極細の刺が足のボールの脇に刺さっているのが見えるが先端は折れてしまっていて、つまみ出すことは出来ない。仕方ないのでミニ手術を行い無事に床の一部だった木片の成れの果てを摘出。おかげで寝るのが30分ほど遅くなったのだった。

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漢字では、「棘」と「刺」の両方があり、後者が正式な表記らしく、使い分けは特に無い様だが、わたしのイメージでは、棘はいばらのとげっぽく、刺は木のとげのように感じる。

とげ、日本語ではバラのとげ、木のとげ、草のとげもひとつの言葉「とげ」だが、英語では夫々が別。

  • splinter (木や床のとげ)
  • thorn (いばらのとげ)
  • prickle (草のとげ)

今回のものは、splinter。

刺のある話し方、という言い回しは英語も日本語も同様にあるが、英語の場合は thornやprickleのとげ。どの刺にもいい意味は無いのである。